男性にとって永遠のテーマともいえる「薄毛」問題。食事やシャンプーなどによる対処法から、専門医による治療まで、さまざまな対策が世にあふれているが、近年この分野で注目されているのが「温泉に潜む“藻”」による発毛研究だ。 温泉地である大分・別府で発毛研究を行う松島一幸博士に、薄毛のそもそもの原因と、温泉と発毛の意外な関係について聞いてみた。
薄毛に至る4つの原因
日本の成人男性の1200万人以上が、薄毛を自覚しているといわれている。一番多いのが「男性型脱毛症」(AGA)で、男性ホルモンが過剰に分泌されることで前頭部や頭頂部から薄くなっていく。
女性で薄毛に悩む人も増えており、その多くは頭頂部や分け目を中心に全体的に薄くなる「びまん性脱毛症」といわれる。松島博士によれば、薄毛の一般的な原因は4つあり、それぞれに合った対策法があるという。
1. 生活習慣の悪化
まずは「生活習慣の悪化」だ。食生活の乱れや睡眠不足、ストレスは髪の成長に悪影響を及ぼす。食生活では、タンパク質やビタミンB群、亜鉛といった髪を構成するケラチンを作るための栄養素を多く摂ると良い。また、血の巡りが悪くなることで毛根に栄養素が届かなくなるので、入浴や運動、マッサージで血液の循環を良くし、髪の成長を促すことも効果的だ。
2. 頭皮への刺激
2つ目の原因は「頭皮への刺激」。雑菌、紫外線、エタノールなどの化学物質は頭皮へのダメージが大きいので、パーマ・カラー剤を使うときは化学物質が入っていないものを選ぶよう注意しよう。
3. ホルモンバランスの変化
「ホルモンバランスの変化」も薄毛の原因になり得る。女性は特に、出産や閉経でホルモンバランスが崩れ、抜け毛が増えてしまいがち。豆腐や納豆でイソフラボンを摂取し、ホルモンバランスを整えることで抜け毛を防げる。
4. 頭皮の炎症
最後に「頭皮の炎症」が挙げられる。炎症の原因の1つが免疫の異常で、これにより毛髪を構成する細胞がダメージを受ける。主には円形脱毛症を引き起こし、それ以外の男性型脱毛症や老人性脱毛症、脂漏性脱毛症も免疫の異常が関係している。
これら4つによるヘアサイクルの乱れが薄毛の大きな原因となる。髪は約3~7年のサイクルで成長期・退行期・休止期というサイクルを繰り返しているが、成長期が短くなると髪が細くなり、休止期が長くなると髪の密度が低くなってしまう。
これら4つによるヘアサイクルの乱れが薄毛の大きな原因となる。髪は約3~7年のサイクルで成長期・退行期・休止期というサイクルを繰り返しているが、成長期が短くなると髪が細くなり、休止期が長くなると髪の密度が低くなってしまう。
掲載URL http://healthcare.itmedia.co.jp/hc/articles/1701/17/news016.html
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