「創業10年の節目に新たな希望が見えてきました」と満面の笑みで語る若手リーダー。温泉研究を基盤とし、美容と健康に関わる事業を展開している。
炎症を抑える効果が実証された温泉藻や、細胞を活性化する温泉酵母を発見し、「温泉以上の温泉」とも言われる数々の関連商品を生み出してきた。 顧客の多くは肌や毛髪の問題、節々の違和感といったことに悩んでいる人たちで、高いリピート率となっている。
しかし、現状に満足せず「少しでも早く、より高い効果を感じて欲しい」とし、さらに研究開発を進める。自社商品の作用を高める目的で4年前に美容機器の開発に着手、改良を続けている。 実際にこの美容機器を取り入れて活用しているところからは、ヒアルロン酸導入による口周りのしわに対する使用やリフトアップでの反響が大きいという。精密制御の微弱電流を用いており、 10分ほどの短時間から処置できる。
「効果はもちろんですが、安全性も重要。有効成分を安全かつ効率的に浸透させるデバイス(機器)の同時開発が不可欠で、それができるのが当社の最大の強みです」。 口周りの美容の新たな可能性に胸を弾ませる。
昨年オープンした「おおいた温泉座」(別府市の別府タワー1階)では、これらの魅力を体感することができ、さまざまな業界の経営者らも体験に訪れている。
海外市場にも視野を広げ、新たにシンガポールやベトナムへの商品輸出が決まった。その他の国からのオファーも多く、輸出の準備を進めている。
第9回地方版クールジャパン推進会議(大分県開催)や第5回大分県議会議員政策向上研修会に参加するなど、地域活性化にも一肌脱ぐ。
別府の資源を活用した商品開発をベースに、地域貢献から海外まで大きく広がる活躍の舞台にも、「10年間、研究開発に投資してきたかいがありました。 今年は再出発のつもりで一から頑張ります」。地に足を着けて進む決意を新たにする。
【 新聞記事 】
2017年1月1日発行 大分合同新聞 元旦号に掲載されました。