7つの新企業は医薬テクノロジー、金融テクノロジー等の最先端の材料分野における若い企業であり、ビジネスマッチングプロジェクトを通して、我が国の中小企業や投資者、研究機関等と、交流や商談を目的にお越しいただいた。連携するチャンスを検討している。
その7つの日本企業は日本貿易振興機構(JETRO)、標新局(SPRING)、起業行動団体(Action Community for Entrepreneurship)とVelocity Accelerator を通して、このプロジェクトに参加していただいた。 JETROは我が国でこういうイベントを実施したのは初めてである。ほとんどは若い企業であるが、全社、商品かテクノロジーに関する特許を取得している。彼らは海外市場を開拓する意欲があり、我が国の企業と販売の代理権問題、研究機関と研究・開発問題を検討する予定である。このイベントは今週の木曜日までやる予定。
JETROは日本の政府機関であり、主なタスクとしては日本企業を海外に進出するチャンスを与えると同時に、海外企業を日本に誘導し、投資させるということである。イコール、シンガポールのIE Singapore とEDBの合併後の機関である。
JETROの業務発展と公共関係におけるトップである中沢田 佳世子によると、シンガポールには多くのビジネスチャンスが潜んでいるだけでなく、公用語が英語で、コミュニケーション上問題がないため、日本企業をシンガポールに誘導したそうである。
その7つの企業の中に、サラヴィオ化粧品という会社があり、温泉藻類を原料として、スキンケア・ヘアケア・ヘルスケアの商品を生産・販売している。
その中に、スキンケア商品を美容用、ヘアケア商品をフケと脱毛ケア用、ヘルスケア商品を痛みや湿疹のような皮膚疾患ケア用として販売中。
研究のトップである 加世田 国与士 博士はインタビューで、原料として使われている藻類の名前は「RG92」であり、その成分に関してすでに特許を取得している。過去5年間の年間売上は1000万ドルで、主な取引は日本にある。
ただし、中国や香港、台湾、韓国にも取引があるという。主な取引先はサロンであるが、東京の浅草で直営店も出店している。 また、加世田 国与士 博士は下記の点も述べている。
1、日本には化粧品会社が1万社以上存在していて、市場競争が非常に厳しい。
会社は海外市場を開拓することを目指していて、大勢の方に当社の商品を知っていただきたい。
2、当社はシンガポールで代理企業を探したい。
実力の高い企業でしたら、シンガポールにおける唯一の代理企業にしてもかまわないが、1社以上の代理企業と連携する可能性がないとはいえない。他に、当社も研究機関とコミュニケーションを取りながら、臨床実験の研究と藻類へのさらなる応用についても検討していきたいと思う。
3、当社は企業の専門家たちと、やり取りをしているところ。商品を紹介・販売する能力を強めるべきという助言をいただき、いい勉強になった。
加世田博士はこれからヘルスケア商品の会社と、シンガポールテクノロジー研究局(ASTAR)と打ち合わせする予定と言う。記事によると、主催の団体は、サラヴィオ化粧品と、自然療法・薬草療法の会社とコミュニケーションを取らせる予定とのこと。
サラヴィオ以外にColloidal Ink(NANOインクを製造・販売する企業)とContent idea of Asia (QRコードを通して電子データを3D仕組みで保存する情報テクノロジー会社)、キズナジャパン(CLOUD一体化の人事・給料に関する管理システムを提供する金融テクノロジー企業)、沖縄プロテイントモグラフィー(高分子構造解析・可視化技術を用いた委託事業に携わる生物化学のテクノロジー企業)もお越しいただいた。JETROは以前その中の二社をアメリカのSilicon Valleyに同行し、このようなイベントに参加させたことがある。
(原文を翻訳し引用)
【 新聞記事 】
2016年2月24日発行 シンガポールの新聞に掲載されました。