2011,05,19, Thursday
サラヴィオ流、生野菜酵素でガッテン 〜低GI食品で老化防止とダイエット〜
昨日、5月18日にNHKで放送された「ためしてガッテン」。
“アンチエイジングだ!肌ホネ血管一挙に若く保つ方法”とうタイトルで
美肌と健康を保ちたい人には、大変興味深い番組でした。[番組HP]
番組の趣旨をサラヴィオ流に噛み砕き、補足をしてみたいと思います。
不老不死説は紀元前2000年のメソポタミアに遡るほど古くロマンに満ちています。
秦の始皇帝も死を恐れ不老不死の薬を求めて、部下が作った辰砂(しんしゃ)と呼ばれるものを飲み、
この世を去ったと言われています。
実は、辰砂は水銀を原料としたものであったので、始皇帝が命を落としたのも無理はありません。
不老不死を求めて、毒に倒れたのですね。。。。。
絶世の美女、クレオパトラや楊貴妃やモンゴル帝国を築き上げたチンギス・カンにも
不老不死を求めた数々の伝説が残されています。

<不老不死を求めた歴史上の人物> 不老不死に対するロマンを感じられずにはいられない。
残念ながら、現代の最新技術をもってしても、老化という現象を避けることができません(それでも、老化のメカニズムは徐々に解明されており、老化のスローダウンはある程度できるようになってきており科学技術の凄さを感じます。)
さて、老化は体中の至るところで起こってしまいます。
肌、骨、血管、目など。。。
その結果、皮膚では弾力性の低下やシミやたるみが誘発され、
骨は骨折しやすくなったり、軟骨の老化では、腰痛やひざ痛を招いてしまいます。
また、目のかすみや視力の低下など、老化現象は様々です。
面白いことに、老化した部位に共通の現象がみられます。
老化した部位が茶褐色に変色しているのです。
そして、茶色の物質の正体は、老化の原因物質でAGEと呼ばれるものです。
つまり、アンチエイジングの一つの方法は「AGEを増やさない」ということになります。
「AGEを増やさない」方法を知る前に、もう少しAGEについて学んでみましょう。
AGEは、Advanced Glycation end-Productsの略で、
糖がタンパク質と結びつくメイラード反応で作り出されます。
メイラード反応は、食品分野では有名で、
例えば、パンやご飯のおこげ、から揚げなどの、「こんがり焼けたきつね色」を出している反応です。

メイラード反応は、フランス人のルイ・カミーユ・マイアール(Louis Camille Maillard) 博士が詳細に研究を行い、彼の名の英語読みからその名が付けられました。
実はこのメイラード反応で老化物質のAGEが作られているのです。
あれ、あれっ?
こんがり焼けた美味しそうなパンやカラ揚げを食べる気がしなくなりますね。。。。
いえいえ、ご安心ください。
メイラード反応では、タンパク質と糖からメラノイジンという褐色色素ができますが、
メラノイジンそのものが老化を引き起こすわけではありません。
こんがりきつね色に焼けた食べ物は、見た目や風味が良く、美味しさのもとになるだけでなく、そこに含まれるメラノイジンはラジカル スカベンジャー作用により食品の酸化を抑制する働きもあります。
その一方で、老化や病気にも関わるメイラード反応。
この場合には、タンパク質の機能を損なうことが原因になります。
つまり、肌の場合でしたら、例えば、コラーゲンやエラスチンなどの弾性要素が糖化されます。
糖化されたコラーゲンやエラスチンは本来の機能を発揮することができず、
肌の老化(弾力の低下、シミ・たるみ)を引き起こしてしまいます。
骨、内臓、血管、肌ではコラーゲンの量が特に多く、また、コラーゲンは代謝(入れ換わり)が遅いので、糖化されやすく、AGEを作るもとになりやすいタンパク質となっています。
ですので、老化はコラーゲンの糖化とも言われるほどです。
(コラーゲンは全タンパク質量の30%を占め、細胞間をつなぐ役割をするなど、皮膚だけでなく身体全体で重要なタンパク質です)
ですので、メイラード反応自体は良いものでも悪いものでもありません。
身体の中で起こるメイラード反応(機能性タンパク質の糖化による変性、不活性化)が老化の原因になっています。
さて、メイラード反応はタンパク質の糖化であると述べました。
つまり、糖がタンパク質と結合するのです。
では、糖は取らない方が良いのでしょうか?
もちろん、そんなことはありません。
糖も生命を支える大切な物質で、糖を摂取しないと生体エネルギーが作られることはありません。
その結果、当然、生命活動は停止します。
ただし、糖の過剰摂取は問題です。
糖分が過剰にとられると、吸収しきれずに、血管外にしみ出てしまいます。
しみ出した糖は、そこでタンパク質とメイラード反応を起こしてしまうのです。
従って、血糖値が高い糖尿病患者ではメイラード反応がより一層早く進みます。
そして、多くの老化物質AGEが作られてしまうのです。
その為、動脈硬化、白内障、認知症、骨折などのリスクも高まります。
このように、糖尿病の慢性合併症を引き起こし、老化を加速するという面もあります。
また、AGEの発生には、食生活、ストレス、運動などの日常生活が深く関係しています。
つまり、良く言われるように、老化の進行程度は生活習慣によって左右されます。
では、どうすれば老化物質AGEの発生を防ぐことができるのでしょうか?
現在、AGE抑制剤(メイラード反応阻害剤など)の開発が進んでいるようですが、マーケットで見かけるまでには、まだ時間がかかるようです。
しかし、日常生活で今すぐ実行できる方法があります。
それは、簡単。
「野菜を先に食べる」こと。
食事の際に、まず野菜を食べてから、その他を食べるようにするというのです。
AGEが発生するメイラード反応はタンパク質の糖化ですので、
余分な糖の量を下げることが重要です。
ご飯、パンなどの炭水化物を先に食べると血糖値が一気にあがってしまいます。
余分な糖が血管外にしみだし、メイラード反応が進み、老化物質AGEが溜り、体内の様々な場所で老化現象を引き起こします。
逆に、野菜を先にとることで、血糖値の急激な上昇は抑えられます。
そして、この習慣をつくることで、野菜をとる習慣やご飯が控えめになるように、良いことばかりです。
さらに、野菜などの食物繊維は糖の吸収を緩やかにすることで、血糖値の急激な上昇が抑えられます。
最近、「低GI」や「低GI食品」、または「低GIダイエット」などという言葉をよく耳にします。
GIとはグリセミック・インデックス(Glycemic Index)で、炭水化物を含む食品を食べたときの、血糖値の上がりやすさを表した数値です。
GI値が低いと、血糖値の上昇が穏やかで、
GI値が高いと、血糖値が急上昇します。
このバロメーターは、もともとは糖尿病患者の食事療法として導入されたものです。
後に、ダイエットにも効果的があり、最近では、メタボリックシンドロームが社会問題として注目されるようになり、低GI食品が脚光を浴びています。
低GIの炭水化物としては、玄米、そば、全粒粉小麦パン、パスタなどがあります。
野菜や果物は一般的に低いGI値を示します。
ですので、「ガッテン流の野菜が先」理論はGI的にも正しいということになります。
ただし、少し付け足すとすれば、
「白米」よりは「玄米」
「うどん」よりは「そば」
「フランスパン」よりは「全粒粉小麦パン」
というように、同じ炭水化物でも少しでも低いGI値を持つ食品を取ると良いでしょう。
糖類は、もちろん、高GI食品になりますので、控えめに。。。
GI値の参考に。→[参考HP]
このような少しの工夫で、多くの方が糖化指数(AGE老化指数)が大きく下がっただけでなく、大幅なダイエットに成功されております。
つまり、野菜を先に食べることで、
または、低GI食品の摂取を心がけることで、
老化予防とダイエットが一気にできてしまいます。
夢のような話しですね。
ガッテン!
ちなみに、どうせ野菜を食べるのなら生野菜をお勧めします。
(もちろん、量がとれないので、料理したものと組み合わせてくださいね)
生野菜には「生きた酵素」が多く含まれています。
サラヴィオ中央研究所では、酵素のスペシャリストにより、充実した研究・開発が進められています。
酵素の働きは神秘的で、酵素なくしては、生体反応は起こりません。
つまり、身体の中で起きているほとんどの反応は、酵素の力によるものなのです。
食べ物を分解して吸収性を高めたり、合成反応でつくった低分子が免疫機能を高めたり。。。
サラヴィオ的には、「生野菜をまず先に!」をお勧めします。
炭水化物は必要な要素ですので、摂取を極端に減らと危険です。
絶対に止めてください。
食べる順番や種類を工夫すれば良いのです。
また、老化やメタボリック症候群には、食事療法が全てではないことは当然ですね。
規則正しい生活、ストレス、タバコ、アルコール、環境、添加物など、様々な要因が組み合わさっています。
できることから、少しずつ改善していきましょう。
サラヴィオのサラは「サラサラ」から来ています。
血液もサラサラになりますように、少しでもお役に立てると幸いです。
最後に、老いることは少しも変ではありません。
ただ、素敵に年を重ねたいものですよね。
「見た目」だけでなく「心」も。。。
サラサラ、ガッテン!
“アンチエイジングだ!肌ホネ血管一挙に若く保つ方法”とうタイトルで
美肌と健康を保ちたい人には、大変興味深い番組でした。[番組HP]
番組の趣旨をサラヴィオ流に噛み砕き、補足をしてみたいと思います。
不老不死説は紀元前2000年のメソポタミアに遡るほど古くロマンに満ちています。
秦の始皇帝も死を恐れ不老不死の薬を求めて、部下が作った辰砂(しんしゃ)と呼ばれるものを飲み、
この世を去ったと言われています。
実は、辰砂は水銀を原料としたものであったので、始皇帝が命を落としたのも無理はありません。
不老不死を求めて、毒に倒れたのですね。。。。。

絶世の美女、クレオパトラや楊貴妃やモンゴル帝国を築き上げたチンギス・カンにも
不老不死を求めた数々の伝説が残されています。

<不老不死を求めた歴史上の人物> 不老不死に対するロマンを感じられずにはいられない。
残念ながら、現代の最新技術をもってしても、老化という現象を避けることができません(それでも、老化のメカニズムは徐々に解明されており、老化のスローダウンはある程度できるようになってきており科学技術の凄さを感じます。)
さて、老化は体中の至るところで起こってしまいます。
肌、骨、血管、目など。。。
その結果、皮膚では弾力性の低下やシミやたるみが誘発され、
骨は骨折しやすくなったり、軟骨の老化では、腰痛やひざ痛を招いてしまいます。
また、目のかすみや視力の低下など、老化現象は様々です。
面白いことに、老化した部位に共通の現象がみられます。
老化した部位が茶褐色に変色しているのです。
そして、茶色の物質の正体は、老化の原因物質でAGEと呼ばれるものです。
つまり、アンチエイジングの一つの方法は「AGEを増やさない」ということになります。
「AGEを増やさない」方法を知る前に、もう少しAGEについて学んでみましょう。
AGEは、Advanced Glycation end-Productsの略で、
糖がタンパク質と結びつくメイラード反応で作り出されます。
メイラード反応は、食品分野では有名で、
例えば、パンやご飯のおこげ、から揚げなどの、「こんがり焼けたきつね色」を出している反応です。



実はこのメイラード反応で老化物質のAGEが作られているのです。
あれ、あれっ?
こんがり焼けた美味しそうなパンやカラ揚げを食べる気がしなくなりますね。。。。
いえいえ、ご安心ください。
メイラード反応では、タンパク質と糖からメラノイジンという褐色色素ができますが、
メラノイジンそのものが老化を引き起こすわけではありません。
こんがりきつね色に焼けた食べ物は、見た目や風味が良く、美味しさのもとになるだけでなく、そこに含まれるメラノイジンはラジカル スカベンジャー作用により食品の酸化を抑制する働きもあります。
その一方で、老化や病気にも関わるメイラード反応。
この場合には、タンパク質の機能を損なうことが原因になります。
つまり、肌の場合でしたら、例えば、コラーゲンやエラスチンなどの弾性要素が糖化されます。
糖化されたコラーゲンやエラスチンは本来の機能を発揮することができず、
肌の老化(弾力の低下、シミ・たるみ)を引き起こしてしまいます。
骨、内臓、血管、肌ではコラーゲンの量が特に多く、また、コラーゲンは代謝(入れ換わり)が遅いので、糖化されやすく、AGEを作るもとになりやすいタンパク質となっています。
ですので、老化はコラーゲンの糖化とも言われるほどです。
(コラーゲンは全タンパク質量の30%を占め、細胞間をつなぐ役割をするなど、皮膚だけでなく身体全体で重要なタンパク質です)
ですので、メイラード反応自体は良いものでも悪いものでもありません。
身体の中で起こるメイラード反応(機能性タンパク質の糖化による変性、不活性化)が老化の原因になっています。
さて、メイラード反応はタンパク質の糖化であると述べました。
つまり、糖がタンパク質と結合するのです。
では、糖は取らない方が良いのでしょうか?
もちろん、そんなことはありません。
糖も生命を支える大切な物質で、糖を摂取しないと生体エネルギーが作られることはありません。
その結果、当然、生命活動は停止します。
ただし、糖の過剰摂取は問題です。
糖分が過剰にとられると、吸収しきれずに、血管外にしみ出てしまいます。
しみ出した糖は、そこでタンパク質とメイラード反応を起こしてしまうのです。
従って、血糖値が高い糖尿病患者ではメイラード反応がより一層早く進みます。
そして、多くの老化物質AGEが作られてしまうのです。
その為、動脈硬化、白内障、認知症、骨折などのリスクも高まります。
このように、糖尿病の慢性合併症を引き起こし、老化を加速するという面もあります。
また、AGEの発生には、食生活、ストレス、運動などの日常生活が深く関係しています。
つまり、良く言われるように、老化の進行程度は生活習慣によって左右されます。
では、どうすれば老化物質AGEの発生を防ぐことができるのでしょうか?
現在、AGE抑制剤(メイラード反応阻害剤など)の開発が進んでいるようですが、マーケットで見かけるまでには、まだ時間がかかるようです。
しかし、日常生活で今すぐ実行できる方法があります。
それは、簡単。
「野菜を先に食べる」こと。
食事の際に、まず野菜を食べてから、その他を食べるようにするというのです。
AGEが発生するメイラード反応はタンパク質の糖化ですので、
余分な糖の量を下げることが重要です。
ご飯、パンなどの炭水化物を先に食べると血糖値が一気にあがってしまいます。
余分な糖が血管外にしみだし、メイラード反応が進み、老化物質AGEが溜り、体内の様々な場所で老化現象を引き起こします。
逆に、野菜を先にとることで、血糖値の急激な上昇は抑えられます。
そして、この習慣をつくることで、野菜をとる習慣やご飯が控えめになるように、良いことばかりです。
さらに、野菜などの食物繊維は糖の吸収を緩やかにすることで、血糖値の急激な上昇が抑えられます。
最近、「低GI」や「低GI食品」、または「低GIダイエット」などという言葉をよく耳にします。
GIとはグリセミック・インデックス(Glycemic Index)で、炭水化物を含む食品を食べたときの、血糖値の上がりやすさを表した数値です。
GI値が低いと、血糖値の上昇が穏やかで、
GI値が高いと、血糖値が急上昇します。
このバロメーターは、もともとは糖尿病患者の食事療法として導入されたものです。
後に、ダイエットにも効果的があり、最近では、メタボリックシンドロームが社会問題として注目されるようになり、低GI食品が脚光を浴びています。
低GIの炭水化物としては、玄米、そば、全粒粉小麦パン、パスタなどがあります。
野菜や果物は一般的に低いGI値を示します。
ですので、「ガッテン流の野菜が先」理論はGI的にも正しいということになります。
ただし、少し付け足すとすれば、
「白米」よりは「玄米」
「うどん」よりは「そば」
「フランスパン」よりは「全粒粉小麦パン」
というように、同じ炭水化物でも少しでも低いGI値を持つ食品を取ると良いでしょう。
糖類は、もちろん、高GI食品になりますので、控えめに。。。

GI値の参考に。→[参考HP]
このような少しの工夫で、多くの方が糖化指数(AGE老化指数)が大きく下がっただけでなく、大幅なダイエットに成功されております。
つまり、野菜を先に食べることで、
または、低GI食品の摂取を心がけることで、
老化予防とダイエットが一気にできてしまいます。
夢のような話しですね。

ガッテン!
ちなみに、どうせ野菜を食べるのなら生野菜をお勧めします。
(もちろん、量がとれないので、料理したものと組み合わせてくださいね)
生野菜には「生きた酵素」が多く含まれています。
サラヴィオ中央研究所では、酵素のスペシャリストにより、充実した研究・開発が進められています。
酵素の働きは神秘的で、酵素なくしては、生体反応は起こりません。
つまり、身体の中で起きているほとんどの反応は、酵素の力によるものなのです。
食べ物を分解して吸収性を高めたり、合成反応でつくった低分子が免疫機能を高めたり。。。
サラヴィオ的には、「生野菜をまず先に!」をお勧めします。
炭水化物は必要な要素ですので、摂取を極端に減らと危険です。
絶対に止めてください。

食べる順番や種類を工夫すれば良いのです。
また、老化やメタボリック症候群には、食事療法が全てではないことは当然ですね。
規則正しい生活、ストレス、タバコ、アルコール、環境、添加物など、様々な要因が組み合わさっています。
できることから、少しずつ改善していきましょう。
サラヴィオのサラは「サラサラ」から来ています。
血液もサラサラになりますように、少しでもお役に立てると幸いです。
最後に、老いることは少しも変ではありません。
ただ、素敵に年を重ねたいものですよね。
「見た目」だけでなく「心」も。。。
サラサラ、ガッテン!